遭難救助を想定した「Japan Innovation Challenge 2017」に参加

秋は北海道のドローンイベントが熱い! 遭難救助を想定した「Japan Innovation Challenge 2017(ジャパンイノベーションチャレンジ2017)」!

「Japan Innovation Challenge 2017」は北海道を舞台に繰り広げられる、大規模なロボットコンテスト。今年で2回目となるイベントに、弊社も仲間の会社と共にチーム東北JVとして参加しました。まずは以下で、イベントの詳細をご紹介します。

「Japan Innovation Challenge 2017」の詳細

見事課題達成!結果報告

5日間にわたる大イベント「Japan Innovation Challenge 2017(ジャパンイノベーションチャレンジ2017)」が終了いたしました。今回初参加となりましたが、7人で挑んだチームでみごと課題達成に至りました! 早速大会のレポートをお届けします。
遭難者捜索 Japan Innovation Challenge 課題1

「駆付」は3回連続クリア!「発見」は惜しくも2位

まずは結果報告から。ちなみに参加チーム数は全国から13チームです。

1日目→達成ならず
2日目→遭難者を「発見」するも、先着順で2位に
3日目→「駆付」達成!
4日目→「駆付」達成!(2回目)
5日目→「駆付」達成!(3回目)

まず2日目ですが、マネキンを発見し報告したものの、5分差で残念ながら2位となってしまいました。賞金&名前の発表は最初の1チームだけとなり、2位以下は何もありません。悔しいですが、スピード勝負です。

3日目は駆付を見事クリアしました! 以降はコツをつかみ3日連続クリアとなりました。

「発見」大自然の中で人一人を捜す難しさ


今回参加して一番強く感じたことは「広大な土地で人間一人を捜す難しさ」です。舞台となった「北海道上士幌町有林」ですが、とにかく広く大きい大自然です。

一番大変だったのが、ドローンに搭載されたカメラの映像が、距離がありすぎて操縦者側まで届かないという問題です。映像が見えないので探したくても探せません。

さらにはドローンが木にぶつからないように飛ばしたり、遠すぎて操縦の電波が切れたり……とにかくいろいろと難易度が高いです。

自動で設定ルートを飛ばして、同じく自動で写真を撮ったのち帰還させ、それをパソコンで分析して人(マネキン)を発見する方法も試しました。
発見後は、その座標値を報告する方法で捜索を行いました。なかなか時間と根気がいります。

今回は機体の性能別に「カメラの映像をリアルタイムで見る方法」と「自動で飛ばして自動で写真を撮ってくる方法」を試しています。

ちなみに空から見たマネキンは、以下写真のような感じ。

中央あたりに写っている白っぽいのがマネキンです。どうでしょう、見つけられましたか?

「駆付」 小型機と大型機の連携

ミッション2「駆付」はあらかじめ教えられた座標値に物資を届けます。

一定の時間になる、もしくは「発見」したチームがいた場合、その後に座標値の情報が全チームに提供されます。

電波送信の強い小型の機体を先に目的地へ飛ばし、初めにマネキンを見つけます。座標は教えられますが、そこの上に行ってもマネキンを見つけるのが大変です。

まずは小型ドローンで探して、そのあとに物資を積んだ大型機が飛び、小型のドローンの映像や仲間の指示で物資を下ろしました。

民生機でも遭難救助で活躍できる


今回のイベントでは見たこともないような機体やシステムも投入される中、私たちのチームは普通に誰でも買えるようなドローンを使用して参戦しました。それでもこれだけの課題達成ができたのは、非常に意義のあるものでした。この経験を生かし、今後もドローン事業に努めてまいります。

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「Japan Innovation Challenge(ジャパンイノベーションチャレンジ)」とは?

2016年に初めて開催されたこのイベントは「地域活性とロボット関連技術の発展を目的とするロボットコンテスト」をコンセプトに行われています。

ドローンや産業用ロボットの活躍が期待される今日。特に期待したい三つの分野で課題を設定したコンテストを実施し、ロボット関連技術の発展、製品化の加速、対外競争力の強化となることを目的としています。また、開催地での人々の交流、地域活性化も狙ったイベントになっています。

「Japan Innovation Challenge」の詳細

イベントの詳細は前年とほぼ変わりません。詳しくは公式サイトに書かれていますので、ここでは大まかな内容をご紹介します。

ミッション:「ロボットによる山での遭難救助」
開催時期・期間:10月下旬・5日間
会場:北海道上士幌町有林

課題1「発見」:遭難者を発見し、現在地を確認

課題2「駆付(かけつけ)」:遭難者の所に機材を到着

課題3「救助」:遭難者を指定の場所へ搬送

参加者はいずれかの課題に参加するかたちとなります。すべてに参加する必要はなく1だけというのもOK。参加者は一人以上であれば制限はなく、使用ロボットの台数制限もありません。実際には遭難者を模したマネキンを見つけ、救助することになります。

参加費は無料ですが、交通費や宿泊費は自分たちで用意します。ちなみに賞金がありまして課題1が50万円、課題2が500万円、課題3が2,000万円(課題により先着もしくは分配)、なかなかテンションの上がる金額になっています。

シナリオもしっかり! ガチの遭難救助を想定

このイベントには設定シナリオがあり、要約すると「単独で登山をしていたが、道に迷いしかも雪が降り始めた。携帯電話で救援を呼んだが、悪天候のためヘリコプターが捜索に向かえず、救助ロボットでの救出を試みる」といった内容になります。

実は会場である「北海道上士幌町有林」は、早ければ開催時期には本当に雪が積もることもあります。実際2016年の開催時は悪天候により(この時は大雨と強風)イベント後半は開催が見送られるなどの事態も発生しました。

参加者は全国からあつまることになりますが、油断をしていると自分たちが寒さにやられかねません。しっかりとした準備をして臨むことになります。また事前に東京で説明が行われているので、こちらもしっかりおさえておく必要があります。

「Japan Innovation Challenge 2016(ジャパンイノベーションチャレンジ2016)」の結果

2016年は13団体45名が参加し、開催期間である5日間のうち、課題1を達成できたチームが2チーム(3日目と5日目)ありました。初めてであったことと悪天候の影響もあってか、課題2と3の達成チームがなかったことが残念ですが、こちらは2017年以降に期待です。

ちなみに2016年の後援は、内閣府 地方創生促進事務局、国土交通省、経済産業省、そのほかに協賛として大手企業が名を連ねるなど、日本のロボット産業発展にふさわしい面々となっています。

各課題の達成基準と難易度

各課題の達成基準も詳しくは公式サイトに書かれています。ここではポイントとなる点から、難易度を見ていきます。

課題1達成基準

「スタートから60分以内である」

ほとんどの場合が、無人航空機ドローンを使った作戦になるでしょう。人命がかかった本番を想定していますので当然といえば当然なのですが、この時間はなかなかシビアです。複数台のドローンを使うにしても、事前の作戦、チームワーク、的確かつ迅速な行動が必要とされます。

課題2達成基準

「スタートから180分以内である」

「レスキューキットをマネキンの周囲3m以上8m以内の範囲まで運ぶ。ただしロボットやレスキューキットを上空から落とす場合は、マネキンの周囲30m以内に物体を落とすことは禁止」

実は最もその時点での状況判断が試されるのでは、と思われるのがこの課題2です。時間制限は1と同様厳しいのは当然としても、レスキューキットの重さは3kg。直接救助者の近くに落とすのは危険なので「落として完了」というわけにはいかないのです。3kgという重さもなかなかシビアです。また、遭難者がどこにいるかもわからないため、状況によりレスキューキットの運び方を模索する必要が出てきます。

この件については公式サイトのQ&Aにも取り上げられており、ルール範囲内で法令を守れれば方法は問わないとのこと。2016年には課題1の達成チームも出ているだけに、ぜひ2017年はさまざまなアイデアで課題2を取り組むチームの活躍が見たいものです。

課題3達成基準

「スタートから360分以内である」

「マネキンは25℃~30℃で外気から隔離された空間に格納した状態で、スタート地点から10m以内に搬送する」

課題1と2とは、必要なロボット、準備が全く異なります。課題3のみの参加も可能となっており賞金額も断トツなのでぜひチャレンジしたい課題といえますが、かなり専門的なレスキュー系ロボットが必要となるでしょう。

スタートから6時間以内ですが、ロボットの発進タイミングに決まりはないため、遭難者の場所を特定する前や、課題2が動き出すタイミングから、ある程度進んでおくのもありかと思います。山道は人は行けても車が入れない道なので、それを考慮したロボットが必要になります。

年々ロボットレベルが上がる期待のイベント

上記で説明したとおりミッションは非常に複雑で、現在の日本のロボットレベルを駆使しても達成できない可能性は高いです。しかし回数を重ねることでロボットレベルは確実に向上していくでしょうから、いつかミッションコンプリートするチームがでてくるはず。そうなればロボット技術者でなくとも期待が高まってしまうことでしょう。

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